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03☆精油学総論-1- [インストラクター]

【精油】
精油は植物の花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した天然の有機化合物の
混合物です。エッセンシャルオイルともいいます。

油といっても油脂ではありません。オリーブオイルとかごま油とか・・・などの油とは違うものです。
水より軽く、油によく溶け、水には溶けない。
油脂に似ていますが、あくまでも”有機化合物”
アルコール、ケトン、アルデヒド、エステル・・・などの混合物です。

精油・エッセンシャルオイルといえるのは、100%天然のもの。
種類にもよりますが、植物から抽出できる量はごくわずか。
したがって、それなりに高価なものになります。
通常の商品に比べ、あまりにも安いものは人工的に加工されたものの可能性が高いといえます。

一例ですが、香りを楽しむものとして、「アロマオイル」というものも売られています。
これは天然のものでない可能性が高いので、香りを楽しむことにとどめて、身体に使用するのは控えたほうがいいでしょう。

さて、さまざまな香りを放ち、人にさまざまな影響を与えてくれる精油ですが、植物にとって、精油とはどういうものなのでしょうか?

はっきり言って、わからないことが多いです。

精油は植物の中の特定の部位にのみ含まれているものです。
で、腺細胞とか油細胞とかいった分泌腺に蓄えられて分泌されます。
だからこそ、それぞれの「抽出部位」も覚えなくちゃいけないわけ。
そして、同じ植物から取れる精油でも、部位によって成分、働きが変わってくるわけです。
ビターオレンジからとれる、プチグレン(葉)とネロリ(花)みたいにね。

で、植物が精油を合成する目的ですが、

*ホルモンのような生体内情報伝達物質として働く。(生理活性物質)
*香りで虫や鳥を引き寄せ、受粉をしたり種子を遠くに運んでもらったりする。(誘因作用)
*ニオイで虫や鳥を遠ざけ摂食されることを防ぐ。(忌避作用)
*またカビなどの発生を防ぐ。(抗菌作用)
*他の植物との生存競争のために、他の植物の種子の発芽や成長を止めたり抑えたりする。
*蒸発させることにより、自らを冷却する。(冷却作用) また逆に強い日差しから身を守る。

などが考えられていますが、ほんとのとこは神のみぞ知る(*`・ω・)ゞ

ただの二次代謝物質(老廃物みたいなもの)という説もありますので。。

最後に。。
必ず覚えなくていけない、精油の物性

・芳香性:香りがある。
・揮発性:空気中に放置すると蒸発していく⇒だからこそ強い香りをもつともいえます。
・脂溶性:油によく溶けます。
・引火性:燃えやすいから火気に注意。
・比重が軽い:水に浮きます。ついでにいうと、水とは混ざりません。
・液状、半液状:粘り気のあるものもあります。また低温で固まるものもあります。
・薄黄色もしくは透明:まれに特有の色を持つものもあります。

  


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